産業器材事業

1962年、耐熱性に極めて優れた超耐熱結晶化ガラスと食器の技術を駆使した「ものづくり」が産業器材事業の始まりです。

現在は陶磁器製造で培った伝統あるコア技術とデザイン力を発揮・進化させ、ガラスという新しい素材を用いて産業器材分野でも活躍しています。食器事業の技術を転用させていることから、産業”器”材という名称を冠しています。

技術と素材を生かし、時代とともに形を変化させながら、みなさまの暮らしに寄り沿います。

素材

超耐熱結晶化ガラス

超耐熱結晶化ガラスとは、特殊組成ガラスを熱処理して、極めて小さな熱膨張の微結晶をガラス中に析出させたガラスです。このガラスは熱膨張係数が極めて小さいため、「熱に強い」という特徴があります。加えて機械的強度に優れているという点から、調理器用トッププレートをはじめとしてガス・石油機器のストーブ用前面ガラスや焼成用炉壁材として広くご利用いただいています。

加工技術

強化熱処理技術

NARUMIでは低膨張ガラスに化学強化処理を施し、さらに強いガラスを造りだしています。そのレベルの高さは厳しい品質規格であるアメリカのUL規格でも十分対応できる強度を誇っており、多様なニーズにお応えしています。

特殊印刷技術

NARUMIの特殊印刷技術で、様々なカラー印刷が可能です。調理器用トッププレート裏面に黒やシルバーメタリックなどの印刷、導電性材料を用いたスイッチ回路形成を実現しました。機能性とともに高級感あふれる製品としてご提案しています。

直接印刷、転写貼り絵付技術

ボーンチャイナ(洋食器)の製造で培われてきたNARUMI独自の印刷技術により、木目調やマーブル柄などデザイン性豊かな調理器用トッププレートが実現可能となりました。店舗やシステムキッチンでのインテリアに合わせたオリジナルデザインも承ります。

製品事例

トッププレート

IHクッキングヒーターのトッププレートにも超耐熱結晶化ガラスが使われています。装飾用ペースト、タッチスイッチの導電性材料などを自社開発しているため、短納期での製作が可能で、開発設計・オリジナルデザインのご提案も致します。卓上対応タイプシステムキッチン対応タイプがあり、様々なシーンに合わせた幅広いアイテムを取り揃えております。

ヒーターパネル

超耐熱結晶化ガラスに熱を加えると遠赤外線の波長が多く出るという特性を応用したヒーターパネルです。遠赤外線は暖房器具に広く活用されています。 超耐熱結晶化ガラスの裏側に発熱体を直接焼き付けたヒーターは熱効率が良く、空気を汚さず使用できるため、クリーンで安全にお使い頂けます。

主な用途とカラーバリエーション例

白色タイプの超耐熱結晶化ガラス〈N-11〉を用います。

  • 暖房器具
  • 工業用加熱ヒーター
  • 食品などの乾燥
  • 加熱調理器具

表面の標準色は清潔感あふれるホワイト。お好みに応じ色や柄に装飾可能です。

ヒーターパネルの構成と回路例

特徴

  • 薄型の面状ヒーター
  • 最高使用温度300℃
  • 遠赤外線の放射率、高く、効率の良い加熱
  • 独自の回路による長寿命設計(特願2014-160999)
  • 熱電対の組み込み可能
  • 超耐熱結晶化ガラス、基板を使用することで完全無機化かつクリーン
  • 発塵ゼロ→クリーンルームでの加熱・乾燥ヒーターとして

カスタム設計

  • 必要なワット数と面積に応じて回路設計いたします。
  • 発熱シミュレーションサービス承ります。

調理機器セラミックスバーナー用保護カバー

調理の際に落ちる調味料などからバーナー部分を保護するカバー。赤外線透過率に優れる石英ガラスの特性を生かし、炭火同様の赤外線効果を発揮します。 R状の保護カバーは、お手入れも簡単です。

粉末

低膨張フィラー・低膨張接着ガラス

超耐熱結晶化ガラスを粉砕して、低膨張フィラーとして用いることができます。 ガラスフラックス・樹脂等への混合、粒度のカスタマイズも可能です。

砥粒・研磨剤

材質固有の「硬度」を利用し研磨剤として利用されている実績もあります。

+visiココット

食器メーカーであるNARUMIの知識と感性を生かし、超耐熱結晶化ガラスの特徴を利用した家庭用調理鍋を開発いたしました。超耐熱結晶化ガラスの熱に強い特徴、蓄熱性、遠赤外線をよく放出する性質から、直火調理、余熱調理を可能にいたしました。焚火に載せることもでき、ご自宅使い以外のアウトドアシーンでもご使用できます。透明なガラスの蓋は、開けることなく調理具合を確認できる優れものです。機能性とデザイン性にこだわり、軽くて持ちやすく、そのまま食卓に置いて使用できる形状に仕立てました。NARUMIの技術を用いてガラスを自由な形に精度よく切り出すことで、工業用として使われる超耐熱結晶化ガラスを家庭用に転用し異素材と組み合わせ、今までにない商品開発に挑戦しています。

産業器材に関して

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